やっぱり好きなもの(2)

 ドアを開けて入ると、いきなり吹き抜けの広い部屋で二階部分が回廊になっているので、二階に居ても顔は出せ、右手にはアップライトの木目のピアノが置い てある。すぐ隣の左側の部屋は事務室になっていて係員が控えている。その反対側にはこの家の説明がある展示室で、設計者J.H.モーガンの写真や懐中時計 とか置いてあった。NY生まれの人なのにスペイン風な建物が好みだったらしい。後で設計図を見ると、今はやり(?)の地下室付の住宅でうまく二つの道路の 角地に建て、坂の勾配を利用している。アップライト・ピアノの横にあるドアを抜けて廊下を行くとバスルームがあり、木のふたの西洋式トイレ、ホーローのバ スタブ、当時のままの蛇口とシャワーヘッドがあった。(説明には六角タイルの床が珍しいみたいであったが、家の風呂場がやはり六角タイルなのでピンと来な い。)その奥が友人達の合展が開催されているギャラリーの部屋。明るいガラス張りの部屋で、ローズガーデン、大佛次郎記念館、神奈川近代文学館、遠くにあ るベイブリッジが眼に飛び込んでくる。「やっぱり、家はこう建てなくちゃー」と思うのだが、現在の住宅事情ではそうは行かない。(お金と広い土地がある場 合は別か…)

 友人のネコさんに午前中に電話で行くと伝えていたので、何か手土産をと思って買ったのが「モロゾフ」の焼きプリン(大) だったが、山手111番館内は飲食禁止で帰るまでエアコンの吹出しの所に置いた。後で行ってわかったのだが、地下室を改造してローズガーデン側に喫茶室を 「えの木てい」が営業していた。外にあるテラスでは、野良猫が2匹やって来て昼寝をしたり、縄張り争いをしていた。(それがまた、ネコさんの飼い猫2匹に 似ていて、その名前で勝手に呼んだりした。)「えの木てい」、ローズガーデンに訪れた人達がカメラの被写体にしても動じない、2匹の野良猫。(いつもはど こにいるのだろう?)写真撮りたかったけど、デジカメは忘れて来たのだった。

 もうひとりの友人のカエルさんには都合で会えなかったのが残念だった。
 また、会おうね!

8/24 Trackbacked [ からくちでござる ]
中華街にて
遊びに来たTちゃんと家人とで中華街へ お盆休みのせいか人がいっぱい ここなら空いてるだろうと安楽園に向かう 自転車で来ていた家人に頼まれて 店の前に自転車を置いていいかどうか訊くと 「お店の中庭に入れていいわよ」と...

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