China - town (4)

このお店、インターネットでは有名な店だそうで
赤シャツSさんが、3階に厨房があること、2階には座敷があることを教えてくれた。
その上、トイレは来た途中の「山下町公共駐車場」に行く。
料理を待っている間に、店の奥にあった
伊集院静と宮沢りえが表紙の光文社の男性雑誌 BRIO(ブリオ)と
お店の事をプリントアウトしたのをファイルした「ファイルポケット」を
(お客さんが持って来た物と思われる。)
ねこみちさんが取ってくれた。
このBRIO(2005年7月号)は、横浜の特集で
雑誌に載っているおじいさんは、どう見てもオーナーって貫禄。
お店を紹介しているのは、
なんとNHK『男の食彩』のキャスターをした勝見洋一氏である。

まず、2品を持って来てくれた。それぞれ鶏肉の料理だ。
3品目は長さ8cm位の春巻きが皿一面に乗っている。
小さいけど、なんか得した気分になる個数だ。
塩がかかっていて、カラッと揚がっているのでおいしい。
おじいさんが、また厨房へ行った後に、太った男の人と女の人がやって来た。
壁にあるインターフォンで、肉まんを頼んでいる。
おじいさんが降りてきて、奥の小さな冷蔵庫から肉まんを出していると
女の人が、シュウマイも頼んできた。
お持ち帰りのお客さんもいるのだ。
4品目は、豆腐とえび、野菜はレタスを炒めたものでスープでとじている。
そこで、「5分くらいで戻る」と言って、自転車で買出しに行ってしまう。
目が点。料理は油っこくないので食べやすい。
(欲をいえば取るのにスプーンが欲しかった。)
そこに、夫婦と子供二人の家族連れがやって来た。
赤シャツSさんが、「5分くらいで戻ると言ってました。」と言うと
家族連れは、お店の前でぶらぶらしている。
小学生の子供は、興味深々に食べているのを見ている。
そこで、ねこみちさん達が入り口側に座った理由がわかった。
階段から降りて来て、料理がすぐに出せるようにだ。
すると、自転車が止まった。おじいさんは身軽に自転車から降りる。
奥さんがシュウマイとチマキを頼んでいた。

料理は6品出て来たのですが、どーも、1品が思い出せない。
(チャーハンだったのかな?)
最後の青菜と牛肉の炒め物は絶品だった。
おじいさんは、テーブルの奥に座るとこの料理の解説してくれた。
「漢方は使ってないけど、身体に効く料理」と。
何回かお店に来ている、ねこみちさんと赤シャツSさんが
「お店の前にいたホームレスの人はどうしたのですか?」と聞くと
「今、警察にパクられていて、荷物は片付けた。」
聞けば、前は向かいの高校の方にいたのに、そばの中区役所から立ち退き命令で
今度はホームレスがお店の前に来て、いろいろと迷惑被っていたそうです。
(お金もかなり貸しているらしい。)
戦後に日本にやって来たことや、開店した6年前はコックを雇っていたが
儲けがコックが2,000円、おじいさんは1,000円じゃ割が合わず
結局、自分で料理することにしたそうです・・・。
(やっぱ、儲けるにはオーナー・シェフだよね。)

驚いたことに、3人で6品食べたのに一人当たり2,500円もしなかった。
帰る時、おじいさんは「開港バザーが横浜公園でやっている。」と言った。
そして、厨房へ行く階段のわきに置いてある荷物を指して
「あれ、みんなホームレスの物だ」と言った。
(勝手に処分出来ないのだ。)
このおじいさんが、一人であと何年あのお店をやって行くのだろう?
また、体調に合った料理を作ってもらいたい。

おかげで、何週間も痛かった口内炎はすっかり治ってしまった。(了)

参考までに、もっと知りたい天龍菜館

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