Che tempo fa? (お天気はどうですか?)

7時半過ぎに三浦海岸駅に着くと完璧に雨だった。
たろさんの知り合いのランニングチームの方々と合流して、
途中コンビニに寄ってポリ袋を買い、海岸へ向かった。
ランチームの方々は段取りが慣れていて、
先に参加賞の三浦大根とTシャツを受け取りに行き、
暖かい「内緒の更衣室」に行って着替えた。
10階の窓から外を見ると、白く見えるものが舞っていた。
ポリ袋の底と両脇に穴を開けて、雨よけに被ってスタートへ向かった。

雪にならなかったが、雨の中スタート地点で20分以上待つ事になった。
隣りに並んだ女の人が、Zootのランニングシューズを見て
「珍しい靴ですね。」と言ってくれた。(寒くてどう返事したか忘れてしまった。)
レースを盛り上げようと、休みなくしゃべりまくっているMC男と
ミス日本が手を振っているのを見ながらスタートラインを超えた。
しばらく行くと、海岸線沿いの公衆トイレが目に入ったので迷わず向かった。
スタートを待っている間に冷えて、取った水分も出てしまう。

ガチャピン、トラ、ピカチュウ、アライグマ等の仮装ランナーがいた。
こんな雨のマラソンでは仮装は重いだけだろうが、
大根の着ぐるみ(葉が顔で、白い部分が身体)のランナーが良かった。
(どうやって作っているのか確かめたかった位だ。)
素足でランニングシューズを履いていたので、
3km過ぎてから足の土踏まずが痛くなった。
4km手前からの急な上り坂に足が止まりそうだった。
登り切った後は緩い下り坂がかなり続いて折り返し地点が遠かった。
折り返すと給水所があったが、寒くて飲めなかった。
惰性で坂を下ってからの海岸線は、
向かい風とふくらはぎがつりそうになっていて、スピードが上がらない。
フィニッシュ手前の給水所前で、
FREE TIBET! ”のタオルマフラーを掲げている人がいた。
「ランナーとチベットがどう関係があるのか?」一瞬悩んだ。

しゃべりまくりMC男が「笑顔で手を上げてゴール!」と言っていたが、
とてもそんな気になれなかった。
こんな寒い思いしてまで走る理由は、風に吹き飛んだ。