寒ニモマケズ(2)

駐車場と公園詰所(建物にこう名前が付いている)前にある 公園案内板 を見た。


「こ・み・ん・か はどこにあるんだ?」と御大Mさん。
「何でこんな所に来て“公民館”なんか見に行くんだ?」と思っていたら、
“公民館” じゃなくて、“古民家” だった・・・
公園詰所前の広場ではいつの間にボーイスカウトの子供達が集合して
大人の人達の説明を聞いているところだった。

とりあえず、現在地からの方向が分かったので歩いて行った。
この公園の桜の木は自然そのままなのかよく分からないが、かなりの数がある。
これで満開だったら、大勢の人達で混んでいただろう。
白っぽい大島桜の枝先に動くものがいるので、よく見ると大きなリスだった。
高い所にあるベンチには宅配ピザの店員が3人、寒そうに座っていた。
「ここで何してんの?」と御大Mさんが声をかけた。
「ピザの注文を取りに来たんですけど、、、」とチラシをちらつかせた。
「だ、誰もいじゃないか~っ!?」
「そーなんですよ、、、」と諦めムード。
この寒さでは桜がほとんど咲いていないし、誰も花見をしていなかった。
道なりに行ったが行き止まりで、少し戻って別の案内板で再確認。

桜並木が終わると、谷戸(やと)の地形を生かしている田園風景が見えて来た。
ホントにどっかの田舎に来たみたいだった。
トレイルランニングをしている人とすれ違う。
わざわざこんな所に来て走らなくても、他に走る場所はあるだろうにと思う。
(自然環境破壊や~っ!トラは絶対やらん!)


古民家に行く途中、『手押しの井戸ポンプ』を動かしているボランティアの人がいた。
バケツの水をポンプに注ぎ足して、水を汲み上げているところだった。
御大Mさんが懐かしいのか、近寄って水を注ぎ足すのを手伝った。
すると、水が勢いよく汲み上がって来た。
(何故か“この水は飲んではいけません”とあった。)


『耕作体験田んぼ』を右下に「マムシに注意」看板を左に見ながら道沿いを行くと
『小谷戸の里』という、明治時代の古民家を戸塚区のどこからか移築した場所に来た。
りっぱな白木蓮が咲いていて、古民家の手前の大きな欅の木が一本目に入り、
さらに奥に進むと、「木造平屋建て 寄棟茅葺屋根」の古民家が見えた。


去年の「お花見サイクリング 2」でも、寺家(じげ)ふるさと村 に行く予定が
帰りの時間の関係で行かなかったことがあり、
ルート企画者の御大Mさんは、どうも“田園風景”が好きみたいだ・・・

ここでは、竹で作った「竹馬」、「ぽっくり」、「コマ」とか
昔の遊び道具があって、いろいろ体験できるようになっていた。
古民家の中には大きなかまどがあり、お湯が沸いていた。
畳には上がらず、かまどの裏に行くと、舞岡公園内の鳥や動物の剥製があった。
最初に見た大きなリスが「台湾リス」で、外来種であるのが分かった。
大きな欅の木の上の方に巣があって、
ボランティアの人が「台湾リス」の巣だと教えてくれた。

また、昔の葉書のやり取りを冊子にした物があって、
読んでいくと、肥溜めにする屎尿を農作物とかで取引している内容だった。
(昔は大変だったんだ、、、)
それで、リオさんのお兄さんの友達が子供の頃、肥溜めに落ちた話になり、
田舎が長野県のT原さんは、友達が雪に埋もれた肥溜めに落ちた話になった。
(今でもある所はあるのだろうなぁ・・・)

『小谷戸の里』を出ると、水が湧き出ている所に
望遠カメラで野鳥を撮ろうと、シャッターチャンスを待つ人達がいた。
『耕作体験田んぼ』の中にある、あぜ道を通って、
来た道を戻って、自転車を停めた場所に戻った。
「これから、お昼食べる所に行くから!」と御大Mさん。

こっちは、お腹が空いている事より、寒いのが問題だった、、、

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