忘れないうちに・・・その1

 地図を見て歩いていたのではないので、どこまでが「せせらぎ公園」なのか、知らない。こんな風に歩くのは、学生時代の遠足以来だ。10何年前、バイクでこの一帯の道路はよく走っていた。抜けられない住宅街の理由がようやくわかった。この「緑化保存地域」のためだ。

 それに普段、移動はほとんどスクーターなので、こんなに歩かない。(富士山登山以来だろう・・・。)

 予定ルートによると、次は「茅ヶ崎公園」を歩いていた事になる。小さな広場では保育園の運動会が行われていたが、少し降ってきた雨に急きょ片付けているみたいだった。この道は「ささぶねのみち」という名前だ。平行している小川には深い所で大きなコイやフナがいた。堰になっていた所では、親子連れが自転車で来て、小さな女の子が食パンをビニール袋から出して水面に投げ始めた。(こういうのもあるんだなぁ・・・と思った。)この辺から道がだんだん上り坂になった来た。

 とうとう、うわさのログハウスがある「鴨池公園」にやって来た。ログハウス近くには公園の出入り口があって、すぐ住宅街が見える。目撃者情報を呼び掛けている立て看板は2種類。事件の前と後の情報があった。前は台風の夜に目撃された人の情報だ。台風の夜にこんな所に来る人がいるもんなのか?(夜はかなり真っ暗だと思う。)また、後は遺体発見状況の事で、ジョギングしていた人が発見したとしても、かなり脇に入っている。(用足しにでも行って、見つけたのか?)未だに犯人が捕まっていないのだから、物騒な所だ。という前にも、遺体を入れたスーツケースが捨ててあったのは「茅ヶ崎公園」。(地元に住んでるインストラクターによると、この話はかなりスゴイ。)そんな話をしていると、スポーツクラブ徒歩0分で行けるマンションに住んでいる、毎日が休日のIさんが推理小説お決まりの「犯人は必ず現場に戻る。」なんて言うから、下見に行ったF.S氏を思い出した。「茶髪の若い男」というには、少し無理があるかもしれないけれど・・・。

 公園を出ると、広い3車線の道路だ。競輪の選手が自動車と一緒に練習していた。
 
 小雨が降っているので歩道橋の下で休憩を取る。チョコレート、飴、せんべいを食べて、水分補給もする。そばで新築マンションの案内プレートを持ってイスに座っているお兄さんには悪い事をした。(つづく)

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